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なのはなだより

2021年12月号

・冬木(とうぼく)を見つけて心豊かに・

11月になってもたんぽぽが咲き、もんきちょうやてんとう虫と出会う驚きより、寒さが近づき(夜の街もイルミネーションに飾られて輝き、それはそれで素敵ですが)空が透き通り、お月様や星の輝きがいつもより明るく、とても神秘的なこの頃にほっとします。

そんな中「冬木」は、余分なはっぱや枝を落とし丸裸のようになり枯れ木?何んて周りから思われても、じーっと何も言わずに立っています。

冬の間、その体の中にエネルギーを蓄え、じーっとじーっと暖かくなるのを待ち続け、春になったら命の花を咲かせるのが「冬木」なのです。

☆子どもが表す大人から見た「いたずら」や「困った事」は、みんな冬木の様に子どもの未来を創る命の輝きであること。

☆大人達が参加する交流会等の取り組みは、大人達のつながりを創るばかりではなく、子どもの遊びを豊かにするとりくみであること。

☆子どもが呟く一言「いやだな」には、「やりたくない」心だけでなく「本当はやりたいんだよ」「こっちを向いてよ」「わかっよ」・・・・とたくさんの意味がある事                      など等

これらに共通するのは「見える世界」と「見えない世界」です。

この「見えない世界」は、言い換えると想像する力です。この想像力は、乳幼児期に大きく育つ力です。そして想像力は、大人に子どもを理解するゆとりだけでなく、未来を描き頑張る力、そして生きる楽しさや喜びを運んできます。

日本の冬は、サンタクロース(現在サンタクロースは、宗教の問題ではなくサンタクロース文化として根づいていますね)・年神様・鬼・北風こぞう・・と、こうした想像性を掻き立てる出会いの多い季節です。

くれぐれも、お金やおどかしの材料にせず「子どもの夢を掻き立てる出会い」を願っています。寒い中、冬木を見たら「命、豊かに蓄えている木なんだなー」と想像してみて下さいね。目の前の事柄や子どもが違って見えて来る事、受けあいます。

おか

なのはなガーデン

「しゃむいっ」(寒い)

夕方園庭で遊んでいる時に 冷たくなった頬を私の手のひらで包み込むと・・・

「あったか~い」

笑顔がこぼれます。肌に触れる温かさで心地よさを感じているようです。

日々寒くなるこの時期になると毎年、私が小さかった頃の思い出がよみがえります。

1つは、こんな日だったなぁ、こたつが出た日は。小学生の頃、雨が降って寒さで手も足もカチコチになって帰宅すると、ちょうどその日に母がこたつを出してくれてありホッとして身も心も温まりました。

もう1つは、幼少期の私の家には中庭のような場所に水しか出ない手洗い場があって、冬でも戸を開けて、氷の張ったバケツを見ながら歯磨きや顔を洗っていました。そんな時に、昨晩使った湯たんぽのお湯を母が洗面器に注いでくれるのですが、それが絶妙な温度のぬるま湯でほんのりと湯気が出て、寒さの中で母のぬくもりを感じる時間でもありました。寒さに震えて大嫌いだった時間が楽しみな時間に変わりました。

このようなごくごくどこにでもあった日常が何十年経っても鮮明に残るこの時期の思い出になっています。 

皆さんも子育て中お忙しいと思いますが、日常を大切にして過ごして下さいね。       しなこ

あおいガーデン

だんだんと風が冷たくなってきて、冬の訪れを感じる今日この頃です。

お外に出ると、おひさまはぽかぽか。元気いっぱいにあそぶ子どもたちです。

土手や河原にあそびに行くと。

石をお芋にしてやきいもが始まったり、石や枝、葉っぱが野菜やお肉になってバーベキューも楽しんだり。外に出れば自然のものがなんにでも楽しい遊びの材料になります。そんな楽しいあそびの世界を目を輝かせて楽しむ子どもたちの姿、素敵だなと感じます。

また、お山の方や、神社などへ遊びに行くと。

神社が「オオカミのおうち!?」と、オオカミ探しになったり、山の木々が風でざわざわすると、「オオカミがフーってした?」と、どこでもオオカミの世界に!見えないオオカミを探したり、ある時はTがオオカミになって追いかけっこになったりTオオカミとのやりとりを楽しんだりも。

子どもたちの豊かなあそびの世界、この冬も楽しんでいきたいです。      (あづさ)

あんと

来春、我が家の長男が家を出て一人暮らしをすることになりました。心配と寂しさでいっぱいの親とは逆に新しい生活への期待でキラキラしている息子。そんな顔を見ていたら、そういえばこんな感覚、今までたくさん味わってきたなぁと思い出しました。

初めてハイハイで階段を上った時。ハラハラしたなぁ。一人で滑り台を滑った時。ひきつった顔をしたけど降りてきたときのドヤ顔。不安でいっぱいの顔で幼稚園バスに乗ってくのを見送った時。小学校で親友とケンカして何日も悩み、思いをぶつけて仲直りをした時。いろいろな壁にぶつかり、そのたび乗り越える子ども達。そんな我が子を見守り応援する親。その繰り返しで親として我が子が成長する姿を見守る力をつけさせてもらってきたんだなぁと改めて感じるこの頃です。

これから始まる一人暮らしでもいろいろな壁にぶつかると思うけど、小さい頃からの積み重ねがあるから息子も私も大丈夫。我が子が新しいことにチャレンジする時、困っている時、ついつい手を出し口を出し、先回りしすぎてしまいがち。でも我が子の乗り越える力を信じて、時には見守る勇気を持ちたいですね。 (ゆみ)

まほろばの部屋から

お外には宝物がいっぱいです♪

 

秋空が気持ちの良い日、ぱすてるひろばでは、秋の空気を感じにいつもの会場を飛び出して、お外遊びをしました。

お母さんたちには「お散歩に出かけます。」「行先は、決まっていません・・・」と伝えました・・・

そんなお散歩、あってもいいんです!それどころか、子どもたちの興味に合わせて遊んでみると、楽しい発見がいっぱい!お花の植え込みを覗くとクモの巣がキラキラ。どんぐりもいっぱい見つかり、大喜びでお散歩バッグに入れます・・と思ったら、ジャーっと出してお散歩バッグが帽子に大変身。面白くってお友だち同士でまねっこして遊びます。 

木の下を通っていくと、あれあれ、枝がいっぱい。体をかがめて通っていくと、虫さんが出てきて、思わずツンツンツン。

いつもは公園を目指してお散歩に行くことが多いお母さんたちも「こんな行き当たりばったり散歩」も楽しかったようです。                            

                                  しほ