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なのはなだより

なのはなだより9月

~人間であるからこその心模様~

                           

「大脳の新しい皮質(学び・学習)は、疲れると睡眠で元通りになります・・・大脳の古い皮質の疲れ(特に集団本能にかかわる部分)は、安心して話し合ったり、遊びあったりする中で癒され、睡眠では疲れは取れません。・・子どもならお友達と遊ぶ中で疲れは取りさられ、意欲や思考力は高まっていきます・・大人は安心(仕事帰りの飲み会、ランチ・おしゃべりなど)出来る語らいの中で大脳の古い皮質の疲労を治せる特効薬なのです・・・」(見える学力、見えない学力・岸本裕史・大月書店)

厳しい暑さにプラスし、長い閉塞的な状況におかれ、誰もがどこかで、悶々としたり不安を抱えやすいこの頃です。

こうした心模様は「人間であるからこそ」と言う当たり前の事実である事を、岸本先生は教えてくれています。

スタッフは「必ず今を突き抜けて光が見える」と未来を信じて子ども達には、今まで通り「楽しい毎日」になるように保育を創っていきたいと思っています。

そして大人みんなで「出来る知恵を出し合い」「一人ではないから」「困ったら言葉にして」「安心出来る語らい」を家庭で、職場で、園で創り、未来に向かって歩いていきましょう。

9月、子どもの体と心が今までの経験を土台にめざましく発達をしていき、幼児は、自己主張だけでなくマイナス(不安になる・くやしい・さびしい・・)感情も育ち心が揺れていく時代です。これも育ちの姿ですね。そんな時も保育は、子ども達の中で解決して、子ども自身が乗り越えていくのを応援します(結果、自分を大事にする心・人間関係・コミュニュケーションの力が深まっていきます)

こうした姿が見える土台は、乳児期の『愛される経験』です。自分は、「愛される価値があるんだ!」と思える力の形成です。

それには、日常、子どもを傷つける言葉(一方的・単語的・怒り声)は避け、誠実な語りかけにつとめましょう。

夏の疲れは、9月、10月にやってくると言います。

まだまだ暑い日が続くことが予想される9月。

子どもも大人も体調管理に気を付けて過ごしましょうね。

                                              おか


なのはなガーデン

今年のなのはなガーデンには3つのプールが登場しました。みんなの憧れ、大きい黄色いプールは冷たいお水で、シャワーの雨がたくさん降ります。海の中まで見えちゃう青いプールでは、イカやタコ、イルカを捕まえたり、一緒にたくさんの魚が遊んでいます。そしてちょっぴり暖かいかわいい丸いすいかのプール。座ってゆっくり遊べます。おまけにかわいいタライが3つ。
 「今日はどのプールに入ろうかなぁ。」と子どもたちは毎日ウキウキ。

シャワーの雨の中を通り抜ける子、魚をいっぱい捕まえる子、友だちにあげる子、色水ジュースを作っている子、石鹸あわあわアイスクリームを作っている子、「あ!トマト食べよう」と庭に向かう子、ブルーベリーは美味しくなったかなと見つけて食べる子、あっちでもこっちでも楽しいことがいっぱいのなのはなプール。

ちょっとの間雨でお休みだったけど、全身びちょびちょのさかなくんがどんどん増えてきました。楽しいこともどんどん増え、みんなの笑顔もどんどん増えています。まだまだ暑い日が続くのでなのはなのさかなくんも、もっともっと増えていきます。                          きい


あおいガーデン

今年の夏は雨ばかり。ざーざー雨、ぱらぱら雨、ぽつぽつ雨、しとしと雨。

雨がごーごー言わなければ、あおいの子供たちは元気よくあめふりさんぽに出かけます。

赤・青・黄色、いろんな色の合羽を着てゆっくりゆっくり歩いていく、いつもの散歩道。

「お茄子が大きくなってるね。」

「へびさんの穴にいっぱいお水が入っていくよ。」

「葉っぱのお水がキラキラしてる。」

「おおかみさんも雨に濡れっちゃってるかな。」

近くをぐるっと回るいつもの散歩道は、雨の日の会話でまた新鮮な顔を見せてくれます。

9月に入れば、残暑ならではの新しい散歩道にさま変わりするんでしょうね。  (やよい)


城東子育て支援センター あんと

あんとのベッドですぅすぅ寝ているあかちゃん。かわいいなぁって見ていると、グーーンと“伸び”をしてパチッと目を開きました。“伸び”は本能の働きによるもので、寝起きの時の小さいこどもたちに必ず見られます。同じ姿勢で固まっていた身体(筋肉)を“緩める”働きがあります。

心理学的には、身体を緩めることはこころを緩めることにつながることがわかっています。

“伸び”に限らず、本来人間は、本能のはたらきから起こる行動でこころとからだを調整している面があります。でも大人になると、脳の理性的な部分が育ち、本能的な行動がその場で

すぐにできなくなることがあります。あんとで本能のままに行動

するこどもたちを見ていると、こころとからだを緩めるヒントが

いっぱい詰まっているなぁと思います。

気を張り詰めることが多い毎日。知らず知らずのうちにこころと

からだはこわばっています。今はちょっと意識的にこころとから

だを緩めることが大切です。大人たちも、まずは安心できる場所

で意識的にグーーンと“伸び”をしてみませんか。(しずか)


まほろばの部屋から

できることなにがあるかな・・・

緊急事態宣言の期間に入り、早期発達支援事業は市からの指示で集団での活動から個別相談へと切り替えることになりました。

「ここでしか、同じくらいの子どもとかかわる機会がないから」と楽しみにしてくださっていた方も多かったので、とっても残念な気持ちではあります。でも、まずは「いのち」を大切にする期間として過ごしたいと思います。

 私たちができることは、個別相談の機会であっても、子どもが会場に来た時に「いつものとこ」と感じられ、見通しの力を発揮し、少しでも「あ~たのしかった」と感じてられるよう一緒に遊んだり、ママのお話を聞いたりすることです。小さな不安が掛け算のように膨らんでいくような気持ちになりますが、

30分だけですが、みんなが笑って過ごす時間となるように準備したいと思います。                         あきこ           


★大人のできる力の出し合いのヒント★

~楽しい!!がキーワード~

意欲的に生きる力は「楽しい」時に生まれるのは、こどもも大人も同じですね。

保育の中で「楽しかった!」という感情を大切にするのは、生きる力・学力・人格の発達等に関わるからです。

子どもは、保育の中で楽しい経験をしますが、大人は生活や仕事に追われて「楽しい」と感じるのは、難しいですね。

でもでも、こんな時だからこそ、大人も小さくてもいい、短くてもいいから(もちろん長くてもいい)意識的に「楽しい!!」を探し出し、体の中に取り入れていくことを、お勧めします。

私は、読書が好きで、最近久しぶりに児童図書「東欧の民話」を読んだら短いし、絶対ない世界が広がり、楽しくてはま

って、今は中学時に読んだ「大草原の小さな家」を読み始めました。

アウトドアの好きな家族が、この天気で行かれずリビングにテントを張って室内キャンプをしたら楽しかった話も聞きま

した。

自分の、子どもと、家族の、みんなで!の「楽しい」をみつけましょう!!


あそびの紹介 ~城東子育て支援センターあんとだよりより~